日本では、まだまだ喫煙される方が多く、その結果、喫煙に関連する様々な病気で医療機関を受診されています。COPDは耳慣れない病名かもしれませんが、慢性閉塞性肺疾患のことで、平たく言えば、タバコ病です。肺に無数の穴ぼこができる肺気腫と肺に到達するまでの道筋である気管支に慢性的な炎症が起こり、痰が増えたり、気道が狭窄して喘鳴・息切れが生じる慢性気管支炎のタイプがあります。いずれも禁煙がなされた上で治療が開始されることになります。当院では禁煙を行っていただけるよう、指導させていただくとともに、その方に合った治療薬の選択を行い、日常生活において身体活動性を落とさないようリハビリの提案をさせていただきます。また、COPDにおいては、高頻度に肺癌を合併することが知られています。このため、定期的な画像診断、特に近隣の病院と連携を図りながら、CT検査を行い、肺癌の早期発見に努めます。