日頃、私たちは、呼吸していることを余り意識していませんが、咳や息切れを感じると呼吸そのものを意識され、肺の病気を心配される方も多いのではないでしょうか。特に、コロナ禍においては、社会が、以前にも増して咳に対し、注意を払う傾向が強くなっているように思います。咳の診察を行う際には、まず胸部X線を撮影し原因となりうる肺病変の有無を確認し、肺に異常な陰影があった場合には、それに対する診断のため、近隣の病院と連携し、CTや気管支鏡検査を行っていただきます。その後、疾患内容によっては当院にて治療の継続を図っていきます。中には、肺癌や肺結核を含む肺感染症や間質性肺炎といった慢性の難治性疾患が認められる場合があります。一方で、X線では異常を指摘できない場合、主に、気管支喘息や感冒後の咳、軽度のCOPD（慢性閉塞性肺疾患）があてはまりますが、その際には診断を確定するために、咳の性状や喫煙歴を問診させていただくとともに、胸部聴診・呼吸機能検査・呼気一酸化窒素測定を行い、さらなる病態の検索を行います。長く続く咳や息切れにお困りの方は是非、当院までお越しください。